と同じである。
 一〇 その一が他を離れて存在し得るとき、二つの実体は実在的に区別されると言われる。

       要請

 第一に[#「第一に」に傍点]、私は、読者が自分の感覚をこれまで信用した根拠がいかに薄弱なものであるか、またその上に築いたすべての判断がいかに不確実なものであるかに注意せられるように、そしてこのことを長い間またしばしば自分の心に思いめぐらし、かくて遂に自分の感覚にもはやあまり多く信頼しない習慣を得られるやうに、要請する。というのはこれは形而上学に関する事がらの確実性を知覚するために必要であると私は判断するから。
 第二に[#「第二に」に傍点]、私は、読者が自分自身の精神並びにその全体の属性を考察せられるように、要請する、これらについては、たとい自分の感覚によってかつて受取ったすべてのものが偽であると仮定しても、疑うことができないことを認められるであろう。そして私は、読者が精神を明晰に知覚し、そしてそれがすべての物体的なものよりも認識するにいっそう容易であると信じる習慣を得るまでは、精神を考察することを止められないように、要請する。
 第三に[#「第三に」に傍点]
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