的にあるものが、そのうちでは形相的に、もしくは優越的に存在するところのものである。無は何ら実在的な属性を有し得ないことは、自然的な光によって知られているゆえに。
六 思惟がそれに直接に内在する実体は精神[#「精神」に傍点](mens)と呼ばれる。私はここで霊魂(amima)というよりもむしろ精神と言う。霊魂といふ語は両義的であって、しばしば物体的なものに適用されるからである。
七 場所的延長及び延長を前提する偶有性、例えば形体、位置、場所的運動、などの直接の基体である実体は、物体(corpus)と呼ばれる。しかし精神及び物体と呼ばれるものが、一つの同じ実体であるか、それとも二つの相異なる実体であるかは、後に攷究しなければならないであろう。
八 この上なく完全であると我々が理解し、そしてそのうちに何らかの欠損あるいは完全性の制限を含む何ものもまったく我々が把捉しない実体は、神[#「神」に傍点](Deus)と呼ばれる。
九 或るものが何らかのものの本性あるいは概念のうちに含まれると、我々が言うとき、そのものがこのものについて真であると、あるいはこのものについて肯定され得ると、言うの
前へ
次へ
全171ページ中156ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
三木 清 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング