、それ自身によって知られ、読者が自分において発見するところの命題、例えば、同じものは同時に有ると共にあらぬことはできぬ[#「同じものは同時に有ると共にあらぬことはできぬ」に傍点]、また、無はいかなるものの動力因であることも不可能である[#「無はいかなるものの動力因であることも不可能である」に傍点]、及びこれに類する命題を、注意深く考量し、そしてかようにして自然によって自分に賦与されている、しかし感覚の表象が極めてはなはだしく混乱させ不分明にするのをつねとするところの悟性の明瞭さを、純粋に、感覚から解放して、使用するように、私は要請する。なぜならかような仕方で読者にとって後述の諸公理の真理は容易に明かになるであろうから。
 第四に[#「第四に」に傍点]、私は、読者がそのうちには多くの同時に有する属性の複合が含まれるところの本性の観念を検討するように、要請する、すなわち、三角形の本性、正方形のあるいは何か他の図形の本性、さらにまた精神の本性、物体の本性、そして何よりも神あるいはこの上なく完全な実有の本性はかかる性質のものである。そして読者が、かかる本性のうちに含まれることを我々が知覚すると
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