あるのであって、これは不変にして永遠であり、私によって構像せられたものではなく、また私の精神に依存するものでもない。このことは、この三角形について種々の固有性が、すなわち、その三つの角は二直角に等しいということ、その最も大きな角に最も大きな辺が対するということ、及びこれに類することが、論証せられ得ることから明かである。これらの固有性は、たとい以前に私が三角形を想像したときには決して思惟しなかったにしても、今は欲するにせよ欲しないにせよ私の明晰に認知するところであり、従って私によって構像せられたものではない。
 なおまた、私はもちろん三角形の形体を有する物体をときどき見たのであるからして、この三角形の観念はおそらく外のものから感覚器官を介して私にやって来たのであろうと言っても、ことがらには関係がないのである。なぜなら私は、いつか感覚を介して私のうちに忍び込んだのではないかという疑いの何らあり得ないところの他の無数の形体を考え出すことができ、しかもこれについて、三角形についての場合にも劣らず、種々の固有性を論証することができるから。これらの固有性はすべて、実に私によって明晰に認識せられるか
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