大阪を歩く
直木三十五
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)粋《シック》よ
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)六十年|乃至《ないし》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)里見※[#「弓+享」、第3水準1−84−22]
−−
大大阪小唄
[#地より1字上げ]直木三十五作歌
[#ここから1字下げ]
一、大君の
船着けましき、難波碕
「ダム」は粋《シック》よ、伊達姿、
君に似たかよ、冷たさは、
黄昏時の水の色、
大阪よいとこ、水の都市
二、高き屋に
登りて、見れば、煙立つ、
都市の心臓《ハート》か、熔鉱炉
燃ゆる焔は、吾が想い
君の手匙《てさじ》で、御意のまま
大阪よいとこ、富の都市
三、近松の
昔話か、色姿
酒場《バー》の手管は、ネオンサイン
青と赤との、媚態《コケティッシュ》
断髪のエロも、うれしかろ
次へ
全69ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
直木 三十五 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング