でしたが、只、人間も四十歳位になりますと、いくら気の方は慥であつても、筋肉、体力の方が承知を致しません。無理は出来ない、力は無くなつて居る。園の托鉢はなんと申しましても力を要する仕事が一番多いのでありますから、最初のうちは、ナニ[#「ナニ」に傍点]若い者に負けるものかと云ふ元気でやつて居つたものゝ、到底長続きがしないのです。ですから、一燈園には入るお方は、まづ、二十歳から三十二三歳迄位の青年がよろしいやうです。又実際に於て四十なんて云ふ人は園にはそんなに居りはしません。居つても続きません。私は入園した当時に、如何にも若い、中には十七八歳位な人の居るのに驚いたのです。こんな若い年をして、何処に人生に対し、又は宗教に対して疑念なんかを抱くことが出来るであらう?……而しまあ、以前申した年頃の人々には、よい修業場と思はれます。年輩者には駄目です。天香さんと云ふ人は慥にえらい人に違ひない。あの園が、二十年の歴史を持つて居ると云ふ点だけ考へてみても解ることです。そして、知能の尤もすぐれた人であります。茲に一つの※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]話を書いて置きま
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