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魚《うを》のやうにねむりつづける 瀲※[#「さんずい+艶」、第4水準2−79−53]《れんえん》としたみづのなかの かげろふ色のばらの花。
30[#「30」は縦中横]
白鳥《はくてう》をよんでたはむれ 夜の霧にながされる 盲目《めしひ》のばらのはな。
31[#「31」は縦中横]
あをうみの 底にひそめる薔薇《ばら》の花、とげとげとしてやはらかく 香気《にほひ》の鐘《かね》をうちならす薔薇の花。
32[#「32」は縦中横]
けはひにさへも 心ときめき しぐれする ゆふぐれの 風にもまれるばらのはな。
33[#「33」は縦中横]
あをぞらのなかに 黄金色《こがねいろ》の布《ぬの》もてめかくしをされた薔薇の花。
34[#「34」は縦中横]
微笑の砦《とりで》もて 心を奥へ奥へと包んだ 薄倖のばらのはな。
35[#「35」は縦中横]
欝積する笛のねに 去《さ》りがての思慕をつのらせる 青磁色のばらのはな。
36[#「36」は縦中横]
さかしらに みづからをほこりしはかなさに くづほれ 無明の
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