閧フ縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]したれば、火の子|迸《ほとばし》り落ちて赤き瀑布《カスカタ》を見る心地す。法皇の兵《つはもの》は騎馬にて門の傍に控へたり。門の内なる小き園には五色の紙燈を弔《つ》り、正面なる大理石階には萬點の燭を點せり。階《きざはし》を升《のぼ》るときは奇香衣を襲ふ。こは級《きだ》ごとに瓶花《いけばな》、盆栽の檸檬《リモネ》樹を据ゑたればなり。階の際なる兵は肩銃の禮を施しつ。「リフレア」着飾りたる僕《しもべ》は堂に滿ちたり。フランチエスカ[#「フランチエスカ」に傍線]の君は眩《まばゆ》きまで美かりき。珍らしき樂土鳥の羽、組緒多くつけたる白き「アトラス」の衣はこれに一層の美しさを添へたり。そのやさしき指に觸れたるときの我喜はいかなりし。廣間二つに樂の群を居らせて、客の舞踏の場《には》としたり。舞ふ人の中にベルナルドオ[#「ベルナルドオ」に傍線]ありき。金絲もて飾りたる緋|羅紗《らしや》の上衣、白き細袴《ズボン》、皆發育好き身形《みなり》に適《かな》ひたり。その舞の敵手《あひて》はこよひ集ひし少女の中にて、すぐれて美しき一人なるべし。纖《かぼそ》き手を
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