は、貴方に取り出させるのが当然だと思い、咒語の意味をお判じ為さいとか、図※[#「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、196−上4]を能く研究なさい抔と屡ばお勧め申しました」なるほど爾う勧めたのみでなく、実際咒語と図※[#「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、196−上5]とを余の目に触る様にしたのも此の秀子である、余「爾でしたか、私は爾とまで思いませず、図※[#「※」は「たけかんむりの下にかねへんの碌」、読みは「ろく」、196−上7]も咒語も充分には研究せずに」秀子「其れだから私は歯痒い様に思って居ましたが、今は貴方が塔の底の此の室迄お出成さったからは、実際に咒語を解いたも同じ事です」と云い又も言葉を更ためて「丸部さん、私は自分の穢れた名の為に、貴方のお名をも父上のお名をも穢し、申し訳が有りませんが、唯此の塔の底の宝が貴方の手で取り出される事に成ったと思えば、聊か罪を償う事が出来た様におもい、幾等か心が軽くなります」
 言葉の意味は分って居るが、塔の底の宝とは何の事であるか合点が行かぬ、余「エ、塔の底の宝とは」と問い返すと、秀子は呆れる様に目
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