ろ》い事は箝《わ》を掛てるネ日本人に爾《そう》して今は何所に、ア爾《そ》う本郷に奉公、ア爾う可愛相に、金起さんも一緒かえ、ア爾う金起さんは横浜に、ア爾う別々で逢う事も出来ない、ア爾う可愛相に、ア爾う親指の来た事を聞いて、ア爾う可愛相に用心の為め分れてか、ア爾う今日久ぶりに逢ッて、ア爾う可愛相に、夫《それ》ではお前斯うお仕な今夜はネ家へ来てお宿りな金起さんと二人で、ナニ浮雲《あぶな》い者か昨日横浜へ行て明後日で無ければ帰らんよイエ本統に恐い事が有る者かイエお泊りなお泊りよ若し何だアネ帰ッて来れば三人で裏口から馳出さアネ、ナニ寧児だッて大丈夫だよ、多舌《しゃべり》や仕無《しない》よ本統のお父さんとお母さんが泊るのだもの多舌するものか、ネエ寧児、此子の名前は日本人の様で呼び易くッて好い事ネ隣館《おとなり》の子は矢ッ張り合の子で珍竹林と云うのだよ可笑《おかし》いじゃ無いかネエ、だから私が一層の事寧次郎とするが好と云うんだよ、来てお泊りな裏から三人で逃出さアネ、イエ正直な所は私しも最う彼処《あすこ》に居るのは厭で/\成《なら》ないのお前達と一緒に逃げれば好かッた、アヽ時々|爾《そう》思うよ今でも
前へ 次へ
全65ページ中59ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
黒岩 涙香 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング