《みっぷ》と何所で逢います(荻)何所とも極らぬけれど爾《そう》サ、先ず待合其他の曖昧な家か或は其《その》囲《かこ》われて居る自分の家だナ(大)サ夫だから囲い者で無いと云うのです、第一、待合とか曖昧の家とか云う所だと是程の人殺しが有《あっ》て御覧なさい、当人達は隠す積《つもり》でも其家の者が黙って居ません、警察へ馳附るとか隣近所を起すとか左も無くば後で警察へ訴えるとか何とか其様な事を致します、ですから他人の家で在った事なら此様な大罪が今まで手掛りの出ぬ筈は有ません(荻)若し其囲われて居る家へ奸夫《まおとこ》を引込で居たとすれば何《ど》うだ(大)爾《そう》すれば論理に叶いません先ず自分の囲われて居る家へ引込む位なら必ず初から用心して戸締を充分に附けて置きます、殊に此犯罪は医者の見立で夜の二時から三時の間と分って居ますから戸締をして有《あっ》た事は重々|確《たしか》です、唯に戸締りばかりでは無い外妾《かこいもの》の腹では不意に旦那が戸を叩けば何所から逃《にが》すと云う事までも前以て見込を附て有るのです夫《それ》位の見込の附く女で無ければ決して我《わが》囲《かこ》われて居る所へ男を引込むなど左
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