った。
みんなはフランス語で話ししているが、その調子にどこか外国人らしいところがある。顔もフランス人とは少し違う。
「君も追放ですね。」
その中の背の高いイタリア人らしいのが、僕の顔を見るとすぐ問いかけた。
「ああ、そうですか、僕等もみんな追放なんです、まあ、一ぷくどうです?」
そしてその男は煙草のケースをさし出しながらこう言った。
いろいろ話はして見たが、別にどうという悪いことはした様子もない。が、とにかくちょっと牢にはいって、今追放されるのだと言うんだから、いずれ旅券か身元証明書の上の何かの不備からなのだろう。そしてその色男らしい風采[#「風采」は底本では「風釆」]や処作から推すと、どうも「マクロ」らしく思われた。マクロというのは、淫売に食わして貰っている男のことだ。
が、その男等は誰一人として、イタリアやスペインやポルトガルなぞの、自分の国へ帰ろうというものはない。また、そのほかのどこかの国へ行こうというものもない。みな、このままフランスに、しかもパリに、とどまっているつもりらしい。
「追放になっても、国境から出なくっていいんですか。」
僕は、みんなあんまり呑気至極に
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