分に言った。
それから十分か二十分かして、僕は自動車で、そこからいくらもない逗子の千葉病院に運ばれた。そしてすぐ手術台の上に横たわった。
「長さ……センチメートル、深さ……センチメートル。気管に達す……。」
院長が何か傷の中に入れながら、助手や警官等の前で口述するのを聞きながら、僕は、
「きょうの昼までくらいの命かな」
と、ちょっと思ったまま、そのまま深い眠りに陥ってしまった。
底本:「大杉栄全集第十二巻」現代思潮社
1964(昭和39)年12月25日
※本作品中には、身体的・精神的資質、職業、地域、階層、民族などに関する不適切な表現が見られます。しかし、作品の時代背景と価値、加えて、作者の抱えた限界を読者自身が認識することの意義を考慮し、底本のままとしました。(青空文庫)
入力:kompass
校正:小林繁雄
2002年1月18日公開
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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