こう》に出《で》ようと決心《けっしん》した。翌朝《よくちょう》リカ子《こ》が私《わたし》の所《ところ》へやって来《く》ると、私《わたし》はひと眼《め》で彼女《かのじょ》の喜《よろこ》びを見抜《みぬ》くことが出来《でき》た。私《わたし》はもうQがどんなことをいったかどうかは一|切《さい》訊《き》かぬことにして直《す》ぐ私《わたし》の計画《けいかく》を話《はな》し出《だ》した。私《わたし》はいった。お前《まえ》と私《わたし》との関係《かんけい》は長《なが》い間《あいだ》もつれていたが私《わたし》と一|緒《しょ》に今日《きょう》という今日《きょう》過去《かこ》の総《すべ》ての記憶《きおく》や生活《せいかつ》を振《ふ》り落《おと》して貰《もら》いたい。二人《ふたり》は生《うま》れ変《かわ》るのだ。もしそれがお前《まえ》にとっても慶《よろこ》びなら私《わたし》と一|緒《しょ》に今日《きょう》これから飛行機《ひこうき》で旅行《りょこう》に立《た》って貰《もら》いたい。しかしもし落《お》ちて死《し》んだらと彼女《かのじょ》はいった。落《お》ちて死《し》んだら生活《せいかつ》の始《はじ》まりで終《おわ
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