灰燼十万巻(丸善炎上の記)
内田魯庵
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)全然《さっぱり》
|:ルビの付いていない漢字とルビの付く漢字の境の記号
(例)古|葛籠《つづら》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、底本のページと行数)
(例)※[#「※」は「ぎょうにんべん+尚」、第3水準1−84−33、143−3]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)足がふら/\して
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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十二月十日、珍らしいポカ/\した散歩日和で、暢気に郊外でも※[#「※」は「ぎょうにんべん+尚」、第3水準1−84−33、143−3]※[#「※」は「ぎょうにんべん+羊」、第3水準1−84−32、143−3]《ぶらつ》きたくなる天気だったが、忌でも応でも約束した原稿期日が迫ってるので、朝飯も匆々に机に対った処へ、電報!
丸善から来た。朝っぱらから何の用事かと封を切って見ると、『ケサミセヤケタ。』
はて、解らん。何の事ッたろう。何度読直しても『
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