村の言葉に、一同は唖然《あぜん》として彼の唇を見守るばかりだった。
「鴨田さんは三十日の午前十一時二十分頃、園長をひそかに人気《ひとけ》のない此の室に誘い、毒物で殺したんです。そこで直ちに園長の軽装《けいそう》を剥《は》いで裸体とし、着衣などは、あの大鞄《おおかばん》に入れ其《そ》の夕方、何喰わぬ顔で園外に搬《はこ》び去りましたが、それは後《のち》の話として、鴨田さんは園長の口をこじ開けるや、蟒の消化液では溶けない金歯をすっかり外《はず》して別にすると、もうこれで全部が溶けるものと安心して此の第三タンクに入れました。そこで永年貯蔵して置いたニシキヘビ消化液をタンクへ入れて密封をすると、電動仕掛けで同心管――それは襞《ひだ》をもった人造胃腸なんですが、その胃腸を動かし始めたんです。適当な温度に保ってこれを続けたものですから、鴨田さんの研究によると、今夜の八時頃までに完全に園長の身体はタンクの中で、影も形もなく融解《ゆうかい》してしまうことが判っていました。
 鴨田さんにその自信があったればこそ、この時間になってタンクを開くことを承知されたのです。そして尚《なお》も計画をすすめて、タンクの
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