の一隊がやったことです。たまたま中で見える私たちだけが騒がれたわけです」
「しかし先生、あの崩れる鬼影はどうしたのです。硝子窓に、アリアリと鬼影がうつりましたよ」
「あれはこのルナの流動する形が、うっすりと写ったのです。月の光に透《す》かしてみると、ほんの僅《わず》か、形が見えます。それはあの月光に、一種の偏光が交《まじ》っているから、月光に照らされて硝子板の上にうつるときは、ルナの流動する輪廓《りんかく》が、ぼんやり見えたのですよ」
「ははーん」
私は、この大きな謎が一時に解けたので、思わず大きな溜息《ためいき》をつきました。
そのとき一座が俄《にわ》かにドヨめきました。
「ああ、いよいよ、ルナ・アミーバーが見えて来ましたよ」
大団円《だいだんえん》
ああ何という不思議!
硝子樽の中には、いままで何も無いように思っていましたが、ジリジリブツブツと、なんだか紫色の霧のようなものが動揺を始めたと思う間もなく色は紅《くれない》に移り、次第次第に輪廓《りんかく》がハッキリして来ました。やがてのことに、青味《あおみ》を帯《お》びたドロンとした液体が、クネクネとまるで海蛇《
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