を見付けたんだ。なにしろ沼の水面が、なんにも浸《つか》っていないのに、一部分が抉《えぐ》りとったように穴ぼこになっていたのだ。地球の上ではあり得ない水面の形だ。それで、この所にルナ・アミーバーが浮いているんだなということが判ったんでいま引張りあげ、博士が先頭に立って実験中なんだ」
「私にも見せて下さい――」
私はもうたまらなくなって、寝台《ベッド》の上から滑《すべ》り下《お》りました。
ルナ・アミーバーの実験
なんだか訳のわからない器械が並んだ実験室には、東京からこの珍らしい実験を見ようと駈けつけた学者で、身動きも出来ません。
真中に立っていた谷村博士は、私の入って来たのに気がついて、こっちを向かれました。
「おお民彌《たみや》君。もう元気になりましたか」
「はい」
「いやア、あなた方ご兄弟のお蔭で、ここにいる一匹のルナ・アミーバーが手に入りましたよ」
そういって博士は、前に横《よこた》わっている大きい硝子製《ガラスせい》のビール樽《だる》のようなものを指《ゆびさ》しました。しかしその中は透明で、博士の云うものは何も見えません。
「いまはまだ見えますまい」と博士は
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