かかろうとするのを、ドクトルは横合からさしとめた。
「患者に手をかけてはならぬ。私は主治医だ」
「なにを、――」
「おいジャック。もういい、やめろ」
と、リット少将はジャックをとめた。
ドクトルはその方を向いて、
「リット少将。このような乱暴がくりかえされるのでありますと、私はこの患者の生命を保証することはできませぬ」
「いやわかっている。ジャック、お前はすこし手荒いぞ。ちと慎め」
「なにが手荒いものですか。私は昨日、この日本の小猿めに床の上に叩きつけられたものです。そのとき腰骨をいやというほど打ちつけて、しばらくは息もできないほどでした。その仇をとらなくちゃ、ヨコハマ・ジャックさまの――」
「こら黙れ。この上乱暴すると、飛行島の潜水作業の方へ廻すぞ」
とリット少将がきめつけると、ジャックはたちまち顔色をかえて、
「あっ、そいつばかりは御免です。潜水作業はあっしの性分に合わないんだ。この前十分に懲りましたよ。あんな深いところに推進装置をとりつけるのは――」
「おい、飛行島の秘密をしゃべっちゃならぬ。貴様は何というわからない奴だ」
「ほい、また叱られたか」
ジャックは両手をポケッ
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