が二匹の鮭になったようなもので、まるでおとなしいものさ。そこを狙って、こっちは爆弾と砲弾とでもって、どどどどっとやっつける」
「おい大丈夫かね。しかし日本の連合艦隊は、今も南洋付近に頑張っているのじゃないかね。そしてわれわれは当然、生のままの連合艦隊にぶつかるようなことになるんじゃないか」
「大丈夫だとも。今ごろ、敵の連合艦隊は、大騒ぎで北艦隊と南艦隊とに二分され、ウラジボに向かうやつは、重油をふんだんに焚いて、波を蹴たてて北上しているころだろう。北上組は巡洋艦隊で、南洋の辺に残っているのは主力艦隊だろうよ」
「うむ、すると戦艦淡路、隠岐《おき》、佐渡、大島や、航空母艦の赤竜、紫竜、黄竜などというところがわれわれを待っているわけだね。相手の勢力は二分されたといっても、これは相当な強敵だ。わが飛行島戦隊にとっては、烈しすぎる大敵だ。僕は、とても勝利を信ずることができない」
 機関士官は、また蒼くなった。
「あっはっはっはっ。貴公にゃ、臆病神がついていて、放れないらしい。そこのところには、こういう作戦があるんだ。いいかね。南洋方面にいる日本の主力艦隊に対しては、わが東洋艦隊が総がかりでもっ
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