ものなら、貴様ひっかついで、ここへ連れてこい。――ああこれでもしわしが神経衰弱にならなかったとしたら、それは医学界の一大不思議じゃ」
非戦闘員の帰還
途中までは、たいへんうまくいった飛行島の試運転も、一回のおわりのところで、思わぬ邪魔ものにとびだされ、はじめは大機嫌だったリット少将も、おわりには半分気が変なようになってしまった。
演習の時間表など、めちゃめちゃになってしまった。それでも飛行島は、まず無事に元の錨地へ帰着することができた。錨をがらがらと入れたとたんに、東の空が白みだしたというわけで、実に際どいところで間にあったのだった。
警備の飛行団も艦隊も、ほっと一息ついた。
リット少将も、はじめてベッドに入った。
それから七日の日数がたった。
不思議と、それはおだやかな日がつづいたのだった。
リット少将は、その間なにをしていたのであろう。
彼は「鋼鉄の宮殿」に幕僚をよびあつめ、警戒を厳重にして、会議に余念がなかった。その間、島内の検挙も、手がゆるめられていたようだし、飛行島建設にしたがっていた三千人の技師や労働者たちも、もう仕事がないので、もっぱら共楽街
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