ることを自分でさらけだすやつがあるものか。
中国人委員の考えだしたこの悠長な試験を、七十何名かのカワカミ連にこころみるのだから、なかなか時間がかかった。とうとうその夜も明け、その翌日までかかった。そのころはまた、第二日目のカワカミ召しつれの訴が大勢おしかけてきたので、その夥しい人間の群をみると、試験委員は脳貧血をおこしそうになった。これをいちいち丁寧にやっていたのでは、自分たちの体がたまらぬと思ったので、それから後は、どんどん手間をはぶいて簡単にやることにした。
こうしてやっと三日目の朝までかかって、ようやく終った。取調べたカワカミの容疑者総数はみんなで百二十七名。その結果、一たいどうなったであろうか。
リット少将は、鋼鉄の宮殿の中を、いらだたしそうに歩きまわりながら、スミス中尉の報告をまちわびている。
「一たい、いつまで調べているのか。あいつは若い癖して、いやに気が永くていかんわい。――といって、外に手腕のある奴、信用のおける奴はいないし、困ったものだ」
そういっているところへ、スミス中尉が、眼を鰯《いわし》のように赤くして入ってきた。
「ああ少将閣下。調《しらべ》がやっと一
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