ものではなかった。
“――敵兵は、毒瓦斯に包まれつつ、平然として、陣地構築らしきことを継続しつつあり。尚《なお》敵兵は、いずれも堅固なる甲冑《かっちゅう》を着て居って、何《いず》れの国籍の兵なるや、判断しがたし”
「甲冑を着して居って、国籍不明? ふーむ、これは奇怪千万!」
 ラック大将は、呻《うな》った。


   大団円

 潜水飛行艦隊は、キンギン国都マイカ市上の八四二区の地上に集結して、盛んに機械を組立てていた。
 その機械というのは、ばらばらの部分に分けて、各艦が積んでいたもので今それを一つに組立てているのであった。見る見るうちに、それは大きな発電機のような形になっていった。
 そこに立ち働いている兵士たちの姿をみれば、甲胃を着ているという報告があったとおり、いずれも重い深海の潜水服のようなものを着ていた。それは、アカグマ国の第一岬要塞へ攻めこんだあの謎の部隊と、全く同一の服装をしていたのである。
 そういえば、彼等の乗って来た潜水飛行艦の胴には、骸骨《がいこつ》のマークがついている。それは、第一岬要塞の戦闘がすんで、アカグマ国軍が敗退したとき要塞の上高く掲げられた敵軍の旗と
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