刻々に証明されてきたようである。というのは、敵機は、急にスピードを失って、一機また一機、降下を始めたのであった。
「ああ、敵機撃墜だ。わが防空陣地の勝利だ!」
と、地上にわずかに砲口を見せている高射砲部隊は喊声《かんせい》をあげた。
地底深き司令部には、ラック大将が、テレビジョンによって、この戦闘の模様を、手に汗を握って観戦していたが、このとき、高射砲部隊からの報告が届いた。
“――わが高射砲部隊は、敵機五十八機を撃墜せり。尚《なお》引続き猛射中”
だが、ラック大将は、別に嬉《うれ》しそうな顔もせず、傍の参謀に話しかけた。
「おい、高射砲部隊は、いい気になって、撃墜報告をよこしたが、それにしては敵機の様子がどうもへんではないか」
「はあ、閣下には、御不審な点がありますか」
「うん。なぜといって、敵機は、火焔《かえん》に包まれているわけでもなく、むしろ悠々と地上へ降下姿勢をとっているといった方が、相応《ふさ》わしいではないか」
「なるほど」
「第一、わしには、このような強力なる空襲部隊が、急にどこから現われたのか、その辺の謎が解《とけ》なくて、気持がわるいのだ。太青洋上に配置したわ
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