私は元気よく、そう命令した。
大団円《だいだんえん》――X大使の敗北
クロクロ島の沈没個所は、大体分っていたので、私たちは、大してまごつきもせず、沈没島のそばへ近づくことが出来た。
私は、艇にのったまま、クロクロ島の周《まわ》りを、いくども、ぐるぐると廻って、損傷個所《そんしょうかしょ》をしらべた。
クロクロ島は、大きな岩礁《がんしょう》に、その底の一端をもたせかけ、島全体が、斜めになって、沈没していた。
いろいろ観察したが、結局、米連艦隊のために、浮沈用の水槽を破壊されていることが分った。
私は、それを見定めると、三角暗礁へ急行した。
三角暗礁には、こんなときの用意にもと、鋼板《こうはん》もあれば修理機械や喞筒《ポンプ》をもった工作潜水艇も、ちゃんと収めてある。
私は、オルガ姫の力を借りて、その工作潜水艇に、いろいろの材料を積みこみ、再びクロクロ島へ引返した。
私は、司令塔の総配電盤の前にすわりこんだ。オルガ姫は、艇を出て、水中に下りた。彼女は機械でできた人間だから、別に潜水服を着なくてよろしい。
工作潜水艦から、持って来た鋼鈑を取り下ろした。オルガ姫
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