れは肉眼で見分けることは、ちょっとむつかしい。オルガ姫のような人造人間でないと、うまく受信が出来ない。
 色彩信号は、近距離用のものである。四、五十メートルも離れると、何が何だか、わからなくなる。
 さて、どんな信号を送ってくるか。いや、それにも増して、私が悦《よろこ》んだのは、鬼塚元帥との連絡がとれる見込がついたことであった。色彩信号は、ごく最近、鬼塚元帥が考え出した極秘の通信法の一つであった。それを使うかぎり、鬼塚元帥からの通信であると考えて、まず間違いないのであった。
 ああ、鬼塚元帥と連絡がつけば、きっと私は、愕《おどろ》くべきニュースを受取ることになろう。


   金星超人《きんせいちょうじん》――海底にかくれた日本


 色彩通信は、間もなく停った。
 それとともに、水中塔は、ずぶずぶと、ベトンの中に沈んでいった。そして、そのあとは、平坦なベトン面となり終った。
「オルガ姫、信号の解読は、まだ出来ないのか」
 私は、待切れなくって、催促《さいそく》をした。
「はい、もう五分間、お待ち下さい」
「早くやってくれ」
 早くやってくれといいつけても、相手は人造人間だから、どうな
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