入れるとともに、そのからだでいれば世の中へ顔を出しても、絶対に怪しまれず、疑われずにすむものでなくてはならないと考えた。なお、そのうえにお金がどんどんもうかって、思うように仕事ができ、そして不自由のない生活ができることが、必要だ。
これだけの条件を満足させるには、いったいどうしたらいいだろうか。
頭脳のいいX号のことだから、半日ばかり考えると、一つの案ができた。
それはどんなことかというと、人造人間《じんぞうにんげん》をつくることである。
ここでいう人造人間とは、機械人間のことではない。機械人間は、外がわも、中も主として金属でできているが、人造人間というのは、人造肉、人造骨などを集めて組みあわせ、その上に人造|皮膚《ひふ》をかぶせ、だれが見ても生きているほんものの人間と、すこしもちがわないからだをしているものをいうのだ。
もちろん、そのからだの中にかくれている内臓《ないぞう》のあるものや、神経系統《しんけいけいとう》のものなどは金属で作ってもいいのだ。外から見て、へんだなと気づかれなければいいのだから。
「よし、それを作ることにしよう」
なにしろ、この研究所では、谷博士が長
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