登っていった。
やがて少年たちの目にうつったのは、例の修理された塔であった。すっかりきれいになっている。そして大ぜいの人が出はいりし、トラックもひんぱんに、りっぱになった道路を走って、工場の製品をはこんでいる。
少年たちは、門の前まで来ると、真空管《しんくうかん》の中へ吸いこまれるように、塔の中へつかつかとはいっていった。
「あ、あそこに谷博士がいるよ」
「どこに。ああ、あれか。なるほど、谷博士さんそっくりだ。しかしおかしいぞ。博士は重病《じゅうびょう》なんだから、こんなところにいるわけはない。だれかにたずねてみよう」
戸山少年がそばを通りかかった職工《しょっこう》のひとりをよびとめて、たずねてみると、
「あれがこの工場主の谷博士ですよ」
と答えたから、少年たちは、あッとおどろいた。
そのおどろきの声が、博士に聞こえたらしく、博士はきつい顔になって、ずかずかと少年たちの方へやって来た。
「君たちは、こんなところでなにをさわいでいます」
そこで戸山が出て、
「谷博士に目にかかりたいと思って来たのですが、博士はどこにいらっしゃいますか」
というと、
「谷博士は、わしです」
「
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