と壁に歩みより、13というボタンを押した。スクリーンには、またもや別な部屋の光景がうつしだされたが、その床には黒い爆弾のようなものがおかれてあって、その上の時計は、こつこつと時を刻《きざ》んでいるのだった。
「時限爆弾だよ。あと五分で爆発する」
「さあ、それはたいへんだ。先生、助けてください。みんな、早く逃げだそうじゃないか」
山形警部は、ほんとうにおどろいたようにあわてて見せたのである。
「さあ、それじゃあ、みんなこちらへ」
X号は先に立って、部屋を出ると、階段をどたどたと一階までおりて来た。その最後部《さいこうぶ》の部屋へはいると、X号はひざまずいて、まるい鉄のふたをひらいた。中には小さな部屋があって、垂直《すいちょく》な鉄ばしごがさがっている。
「さあ、みんなこの中へはいるんだ」
X号は中を指さして命令した。
「先生、ちょっと待ってください」
山形警部は、出口の方へかけもどろうとした。
「何をする。君は気が変になったのか。あと二分で爆弾が爆発するというのに、どこへ行くつもりだ」
X号は、目を怒らせて、警部をにらみつけた。
「いや、自分のからだが、冷蔵室においてありますか
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