た。それだから、階段やエレベーターにも怪しまれず、ほかの機械人間にも気づかれずに、ここまでやって来ることができたのである。
 ――谷博士は、まっかなにせ者、X号が化けていたことがわかった。山形警部は、戸山少年たち五名と協力し、ほんものの谷博士を救いだして、研究所の中心部を占領し、機械人間を活動停止させた。即刻《そっこく》警官隊を出動させて、研究所の建物全部を占領せよ。われわれは全力をあげてX号を追跡する――
 こういう短波放送が、くりかえしくりかえし、電波に乗って流れて行った。まもなく、
 ――大手柄を感謝す。武装警官百五十名は、いまトラックに分乗して、三角岳に向かった。ひきつづき、X号の逮捕に努力せられたし。署長――
 という返事があったのである。
 だが谷博士は、ふきげんだった。
「逮捕など、そんな生やさしいことが、X号に向かってやれるものか。X号を殺すか、われわれが殺されるか。食うか食われるかの争いなのに、そんなことでは、どうするんだ」
 そして、博士のことばのとおり、X号の反撃は、またたくうちにはじまったのである。


   X号反撃


 その時、扉のそばに立っていた少年が大
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