ずねた。
「ありがとう、目はすっかりなおったよ。もうよく見えるようになった。わしはうれしくてならない」
「それはよかったですね。おからだの方も、病院にいられたときとちがい、ずっと、お元気に見えますが……」
「はははは、わしの家へもどって来たから、元気になったんだね。やっぱり自分の家が一番くすりだ」
「ああ、そうですか」
 博士と少年の話を、もどかしそうに聞いていた検事は、
「もし、谷博士。職権をもっておたずねいたしますが、ここに怪人がいたはずですが、今どこにおりますか。お教えねがいたい」
 と、怪物X号の存在を質問した。
「おお、そのことじゃ。わしは、諸君につつしんで報告する。あの怪物は、わしの手でもってしとめたよ」
「しとめたとおっしゃるのですか。すると博士が怪人をとりおさえたといわれるのですか」
 氷室検事は、博士のことばを信じかねた。
「そうですわい。お疑いはもっともじゃ。わしは諸君に、その証拠を見せます。それを見れば万事はお分かりになろう。こっちへ来たまえ」
 博士はそういうと、うしろ向きになって、奥の方へ歩きだした。
 それッと、検事は部下たちに目くばせして、博士のうしろに油
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