が5であり偶數であるといふときには困つてしまふではありませんか)とにかくかうしてLは5、そしてQとNとは偶數だといふことが分つた。早速これを書き入れると下のやうになる。
Q1N
______
1M5)QTPAI
QI0
―――――
QPA
1M5
――――
111I
10N0
――――
MI
このへんで貴君が「虫喰ひ算て面白いなあ」と心臟をどきどきされたとしたら、それは既に虫喰ひ算の「鬼」が貴君にのり移つたことの證據である。一旦この「鬼」にとりつかれたら、お氣の毒ながら(?)貴君はもう一生涯虫喰ひ算のファンとして離れられなくなる。決して嚇かすわけではないが、事實がさうだから仕方がない。
餘計な話はやめて、次へ進む。第四の鍵はどこにあるか。四段目のQであるが、この下に1がある。その下にも1がある。するとQから1を引いて1が出たわけだ。するとQは1と1との和の2であるか、それともQは下位へ1を貸してあつて、本當は3であるかもしれないと臆測される。つまりQは2又は3であらねばな
前へ
次へ
全75ページ中20ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
海野 十三 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング