IS
―――――
QPA
CML
――――
CCCI
CSNS
――――
MI
ちよいと見たところでは、何が何だか見當がつかず、まるで突然火星國へ不時着したやうな當惑を感じ、取りつく島もなささうに思はれる。しかし、いつもいふとほりに、名探偵らしくじつくりこれを觀察してゐれば、やがて祕密の扉を開くべきすばらしき鍵を發見することができ、思はずにつこり微笑まるることであらう。
さて、いよいよこの覆面算の探偵に移らう。
名探偵が、第一に目をつけたところは、上から五段目の CML である。これは除數である CML と全く同じではないか。大發見、大發見!
然らば、この五段目の計算を導くに至つた答の十位の數Cは1であらねばならぬ。さうですねえ。すなはち計算の中のCを悉く1に書き改めて、下の如くに整理をする。
Q1N
______
1ML)QTPAI
QIS
―――――
QPA
1ML
――――
111I
1SNS
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