て、方向舵の折れまがったところを切りはなしてくれ!」
リーロフは、ジリジリと彼の方へはいよってくる。
「おいリーロフ、そっちだよ。方向舵の胴体にくいこんでいるところを切りはなすのだよ」
リーロフは、太刀川の言っていることがわからない様子をして、なおも太刀川にちかづいてくるのだった。
「あ、リーロフ、何をする!」
何たることか! リーロフは、やにわに斧をふりかぶると太刀川の体をつないでいる命の綱をめがけて、さっとうちおろした。
「あ」
ぷつんと綱は切れて、太刀川の体は、ふわりとうきあがり、猫が背中をまるくしたようになった。次の瞬間、彼は、ふきとばされたかと思ったほどだったが、ふたたびうまく胴体にしがみつくことができた。
リーロフは、歯をむきだして、あざ笑った。それから彼は、方向舵の方へ、からだをうつしていった。
太刀川は頭を艇にすりつけ、死んだようになっている。
リーロフは、ふたたび斧をふりかぶった。そして方向舵のまがり目をめがけて、ガンとうちこんだ。
斧の刃がうまくはいった。ぶーんと音がして、方向舵は生きかえったように、つよくはねかえって、もとの位置にもどった。その時、
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