はうんと長く前へつきだしていて、蛇の腹のようである。ふとい胴中は、鼠のようにふくれ、背中と両脇とに、三角形の大きな鰭《ひれ》がついている。しり[#「しり」に傍点]尾はふとくながい流線型で、そのつけ根のところに、八つばかりの推進機がまわっていたようである。「おい、リーロフ。わしたちは、水中快速艇で戦隊のあとをおいかけることにしよう。快速艇をこっちへ呼んでくれ」
 ケレンコの声に、太刀川は、やっと我にかえった。


   恐竜戦隊の出動


「司令官閣下、どうぞ」
 快速艇がくると、潜水服姿の太刀川は、リーロフの声色《こわいろ》をつかって、こういった。ケレンコが、のりこむと、
「さあ、リーロフ。お前も早く」
 とせきたてた。太刀川は、のりこみながら、
 ふと思いだして、
「演習に出かけると知ったら、酒を五、六本持ってくるんだった」
 と、わざと酒ずきのリーロフらしいことをいえば、ケレンコは、
「ふふふ」
 と笑って、
「お前の潜水服の内がわには、酒びんをとりつけてあるときいたぞ。そんな仕掛をしてあるのに、酒とはへんだね。第一、酒びんをさげてきても、潜水服をきていたんでは、のもうにも、のめん
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