、いくらりっぱな武器をもっていても、あの勇敢な日本海軍をうち負かすことはできないと思ったからであった。
「出動用意!」
 司令官ケレンコの号令一下、幹部将校が、すぐさま格納庫の扉《ドア》をひらく。水圧器のボタンをおすと、あつい鉄板でできた格納庫の大扉が、ギーッと上にあがっていった。
 太刀川の両目が、潜水兜のおくから、異様にかがやいた。
(ふん、あれだな!)
 見ると、格納庫の中に、とほうもない大きな潜水艦が、鼻をならべて、こっちをむいている。一隻、二隻、三隻、四隻!
 それが上中下の三階に、きちんとおさまり、みんなで十二隻! これが恐竜第六十戦隊なのである。
「出発!」
 という司令官ケレンコの命令とともに、
 ぶう、ぶう、ぶーっ。
 サイレンに似た海底をゆするような音がひびいた。
 とたんに、十二隻の恐竜型潜水艦が、いっしょにとびだしたのである。まるで十二の大塔がたばになってとびだしたような壮観であった。
 そのとき太刀川は、水のあおりをくってよろよろとしたが、目のまえをさっとすぎてゆく恐竜型潜水艦の姿を見のがさなかった。
 なんというおそろしい形をした潜水艦だろうか。舳《へさき》
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