がきびしいようだ。どうなるか、ともかくも、潜水隊員と一しょに、しばらく仕事をしてみよう)
 太刀川の肚はきまった。
 五十メートルほど向こうの海底に、二十四、五名の潜水隊員が整列していた。いずれも同じような恰好だから、誰が誰だかわからない。
 ここは相当ふかい海底と思われるが、水がほとんど動かないところらしく、海藻が腰の深さに生えしげっている。その上を、鯛の群がゆらゆらと泳いでゆくのが見える。
 海底が、意外に明るいので、あたりを見まわしてみると、どうやら海底要塞の方から、つよい光を出して照らしつけているらしく、体をうごかすと、影が幾重ものあわい縞となってふるえるのであった。太刀川は、めずらしげに、あたりに注意をくばりながら、隊の方へゆったりゆったり歩いていった。
 海底に隊員をならべて、その前で足をふんばったり、手をのばしたりしてしゃべっているのは、たしかに副司令リーロフにちがいなかった。
「いまから二時間のうちに、船底に穴をあけて、積荷をとりだすんだ。おれの命令するもののほか、なにものも取出すことはならんぞ。よいか、わかったな」
 そういって、リーロフは一同をずーっと見まわした。

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