いではいられないほどの、重大な意味を持っていた。その重大なるできごとは、今、彼らの目の前でくりひろげられようとしているのだ。
「おい、戸倉。きさまの生命《いのち》を拾って、ここへ連れてきてやるまでには、三人の生命がぎせいになっているのだぞ。きさまを救うためにきさまを襲撃した二人連れのらんぼう者を撃《う》ち倒《たお》したのは、わしの部下だった。可哀《かわい》そうに自分も撃たれて生命を失った。死ぬ前に、彼は携帯用《けいたいよう》無電機でその場のことをくわしくわしのところへ報告してきた。報告が終ると彼は死んだのだ。いい部下を、きさまのために失ってしまった。わしは、きさまから十分な償いを受けたい」
「私だって、ひどめ目に[#「ひどめ目に」はママ]あっている。おたがいさまだ」
 戸倉老人が、はじめて口をきいた。軽蔑《けいべつ》をこめた語調《ごちょう》だ。
「ふん。なんとでもいうがいい」頭目四馬は軽くうけ流すと、一歩前進した。「そこでわしは取引を完了したい。おい、戸倉。きさまが持っている黄金《おうごん》の三日月《みかづき》を、こっちへ渡してしまえ」
 四馬がずばりと戸倉老人に叩《たた》きつけたこと
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