ようにつぎからつぎへと毒針《どくばり》がとびだしてくる。机博士はみるみるうちに、全身《ぜんしん》針鼠《はりねずみ》のようになって、床のうえに倒れ、しばらく七転八倒《しちてんばっとう》していたが、やがて、ピッタリ動かなくなった。
 これが悪魔のような机博士の最期《さいご》だったのだ。
 小男はヒヒヒヒと咽喉《のど》の奥でわらうと、
「どうだ、木戸、仙場甲二郎、おれの腕前はわかったか。おれを裏切ろうとするものはすべてこのとおりだ。どうだわかったか」
「シュ、シュ、首領……」
 木戸と仙場甲二郎は、あまりの恐ろしさにガタガタふるえながら、
「あっしは何も首領を裏切ろうなどと……」
「そうか、おれが小男とわかってもか。ふふふ、なるほど、おれは小男だが、ここにいる娘は恐ろしいやつよ。こいつはな、暗闇《くらやみ》でも眼が見えるのだ、そして、男より力が強く、人を殺すことなど、屁《へ》とも思っていないのだ」
「お父さん、何をぐずぐずいってるのよ。それより早く、鰐魚《がくぎょ》をのけて、二つの穴に黄金メダルを入れなさいよ」
 ああ、恐るべき立花カツミ。彼女は机博士が針鼠のようになって死ぬのを見ても、平然
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