少年探偵団の同志たちも手に汗《あせ》握《にぎ》って、戸倉老人と秋吉警部の顔を見くらべている。
秋吉警部もにっこり笑って、
「そうです。われわれもだいたい、そういう見込で、ヘクザ館には厳重《げんじゅう》な監視《かんし》をおいています。ところで戸倉さん、あなたの戦闘準備はどうですか。脚のぐあいがよかったら、いっしょにでかけたら、どうかと思うのですがね」
「むろん、いきます。なに、これしきの火傷ぐらい」
「警部さん!」そのとき、横から緊張した声をかけたのは、少年探偵団の探偵長、春木少年だった。
「ぼくたちもつれていって下さい。ぼくたちも四馬剣尺の正体を知りたいのです」
それを聞くと秋吉警部も微笑《びしょう》して、
「むろんつれていくとも、君たちこそは今度の事件でも、最大の功労者なんだからね」
ああ、こうして、戦闘準備はなった。兇悪《きょうあく》四馬剣尺を向うにまわして、少年探偵団の働きやいかに。淡路島の上空に、いまや、ただならぬ風雲がまきおこされようとしている。
ヘクザ館《かん》
淡路島《あわじしま》の中央部、人里《ひとざと》はなれた山岳地帯のおくに、ヘクザ館という建物があ
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