の店にしのびこんだのは、まぎれもなく、小男。してみれば、机博士のレントゲンに狂いはなく、四馬剣尺の正体は、やはり脚に竹馬をゆわいつけた小男であろうか。しかし、そうだとすると机博士がさわってみた四馬剣尺の脚は、なんと説明すべきだろうか。
 それはさておき、床へおりた小男は、しばらくじっとあたりの様子をうかがっていたが、やがて壁のそばへ這いよると、ポケットから取出したのは三十センチくらいの棒である。それはちょうど、管絃楽団《かんげんがくだん》の指揮者《しきしゃ》が使う指揮棒《しきぼう》のようなものだった。
 おやおや、あんなものを何にするのだろう。と、春木、牛丸の二少年が、屋根のうえから固唾《かたず》をのんで見ているとは、もとより知らぬ小男、しばらくその棒をひねくりまわしていたが、するとみるみる棒はのびて、三メートルほどの長さになった。
 わかった、わかった、その棒は、伸縮自在《しんしゅくじざい》の魔法棒《まほうぼう》なのだ。それにしても、そんな棒を何に使うのかと見ていると、小男はその先端《せんたん》に鉤《かぎ》のようなものをとりつけた。
 おやおや、変《へん》なことをするわいと、なおも二
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