度にエックス線を放射して、人間の身体全体を照らし、そして部屋のまん中にぶら下げてある、幅二メートル高さ三メートルの大きな蛍光幕《けいこうまく》にその透視像《とうしぞう》をうつしだすようになっていた。これは、いつも覆面《ふくめん》をしている頭目を、エックス線で照らして、その正体を見てやろうという陰謀であった。そして思いがけなく、早くその機会がきたのだ。頭目の方からこの部屋へ足をはこんで、はいってきたのだ。こんないいことはない。机博士は興奮をおさえきれない。
さッと、蛍光が、幕面を照らした。
実にたくみに、頭目の全身の透視像が幕面に写った。着衣や冠の輪廓《りんかく》がうすく見える中にありありと黒く、むざんな骸骨姿《がいこつすがた》がうつしだされた。これが頭目の骨格《こっかく》なのだ。
「あッ」頭目は気がついた。
手にしていた毒矢のはいった棒銃をふりあげた。その恰好《かっこう》が、そのまま幕にうつった。おそろしい骸骨が、生きているように動き、いかりに燃えて棒をふりあげたのだ。そのすさまじい光景は、筆にも画にものせられないほどだった。
ガーン。毒矢の棒は博士の方へとんできた。と、室内の
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