だして、この艇内へはこびこみ、すぐ離陸したらいいじゃろうと思う」
「そのかくし場所はどこですか」
「それがね、おかしな話だが、この宇宙艇は正にそのルナビゥムを埋めてある地点の頂上に腰をすえているんじゃ。これでは月人が気をもんで早く襲撃して全滅してしまいたがっているわけも察しがつくでしょうが」
「ははん、それはおどろきましたな」
 モウリ博士が生命《いのち》をまとにして持ちこんでくれた土産《みやげ》ばなしはマルモ探検隊にとって非常に貴重《きちょう》なことがらだった。
 それにより、さっそく全員を動員して、すぐ真下を掘りはじめた。
 あった。出て来た。おびただしい貴重燃料のルナビゥム!
 莫大《ばくだい》な量にのぼるものだったが、それをわずか一時間あまりで、全部艇内に取りこむことができた。これだけあれば火星を訪問して、地球へ戻るには十分すぎる。マルモ隊長はじめ全隊員は、どのくらい心丈夫になったかしれない。
「おや、来たらしいぞ。あの地ひびきは、月人の大軍が近づく音にちがいない」
 モウリ博士は月世界に住みなれたせいで敏感《びんかん》だった。
 すわこそ、月人の大襲来だ。
 マルモ隊長は、急
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