くり仰天。
「あっ、あつい、あつい」
「わあ、あつい。助けてくれ」
とでもいうかのように、目を白黒、からだをゆがめて大地をころがり、どことも知れず、闇の中にみんな姿を消してしまった。
月人《げつじん》の説
マルモ隊長をはじめ、救われた人々は、大よろこびであった。
カンノ博士や正吉たちをとりまいて、感謝のことばをおくった。
「あんなおもしろいことは、今までになかったですよ。あいつらは、今もなお、お灸《きゅう》をからだにくっつけて、『あつい、あつい』と悲鳴を挙げているんだと思うと、おかしくておかしくて……」
そういって笑いこける正吉少年だった。
みんなも笑った。
「熱弾が、こんなところで最初の手がらをたてようとは、思わなかったねえ」
と、この熱弾機銃の発明者であるカンノ博士も、にやにや笑っていた。
「さあ、急いでここを引揚げよう。ああいう敵があると分ればぐずぐずしていられない。みんな急いで装甲車へ乗れ。そして急ぎ本艇へかえるのだ」
マルモ隊長は、引揚げを号令した。
掘りだしたルナビゥムは、必要量の三分の一にすぎなかったが、今はそれでがまんするほかなかった。一同
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