ぱって、無理やりに逃げだした。キンちゃんは大力《だいりき》だったから正吉はいっしょに退却《たいきゃく》する外なかった。
池の水面からは、怪魚たちがおたがいの肩へのっていよいよのびあがりながら、逃げていく正吉とキンちゃんの方を熱心に見送っていた。
水棲魚人《すいせいぎょじん》
「たいへんだ、たいへんだ。むこうの池の中に、お化け魚がうじゃうじゃいるんだ」
キンちゃんは宇宙艇のところへかけこむと、大声をたててさわぎだした。
このさわぎに、マルモ隊長以下が、何事だろうと思って出て来た。
正吉は、さっき見て来た池の中の怪魚について、くわしく話をした。
「なるほど。それは重大発見だ」とマルモ隊長がいった。
「火星には、植物は生《は》えているが、動物はいないという学者もあるが、君たちは、火星に動物のいることを発見したんだ。お手柄だ」
「ところがですね、隊長。その魚はじつにへんてこりんの形をしているんですよ。そして魚にしては、気味《きみ》のわるいほど、じろじろとこっちを見るのです。ですから、あの怪魚は、地球の魚よりも頭脳が発達していると思うんです。
しかしぼくは、あんな魚よりも
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