で、キッドはどうしたの」
「キッドは宝を乾分共《こぶんども》にはこばせると、乾分達を一人残らず殺してしまった。だから世界中キッドの宝がどこにかくされたかを知っている者はないのだ」
「でも、セキストン伯はそれを知っていたのでしょう」
「そうだ。キッドは宝のかくし場所の秘密を自分の子孫にひそかにつたえたに違いない。セキストン伯は彼の子孫からこの秘密を買いとったか、又はぐうぜんの機会から知ったに違いない」
「それで探検隊を組織したんだね」
「そうなのだ。僕らは彼にだまされて、安い賃銀でやとわれてここにやって来たのさ。そのあげくが君らに会えたんだ」
「うん、よかったね」
「よかったとも、僕は助かったんだ。英国《えいこく》に帰れるんだ。文明社会にもどれるんだ」
「その宝はどこにあるか、君は知っているのですか、ラウダ君」
今までだまっていた張が、後から声をかけた。
「知っていますよ。けれど恐竜がそれをまもっている。僕らにはとれないのです」
張はがっかりしたような顔をした。
「君は少し喜びすぎているよ、ラウダ君」
ケンが口をぎゅうっとむすんだ。
「君は僕らに会って帰れると喜んだが、僕らの乗って
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