人が溺死《できし》の墓穴《ぼけつ》になろうとしているのだ。
ああ、これも呪《のろ》われたる運命というべきであろうと、ケンは全身に冷汗《ひやあせ》をかいた。
冒険の計画
悪運がつよいということがある。
モレロと二人の水夫の場合が、それであった。この三人は恐竜を怒らせてしまって、四頭からのはげしい襲撃をうけたが、あやうい瀬戸際をどうにか防ぎまもって、やっとのことで生命をひろった。すきを見て、三人は死にものぐるいのすばやさでもってロープをよじのぼり、むがむちゅうで地下道をかけぬけ、密林をかきわけ、ようやく海岸の基地《きち》へたどりついた。そのとき三人が三人とも、熱砂《ねっさ》の上に、おっとせい[#「おっとせい」に傍点]がたたきつけられたようなかっこうで人事不省《じんじふせい》におちいり、三十分ばかり死んだようになっていた。
先へ逃げかえった実業家マルタンとツルガ博士親子の熱心な看護によって、やがて三人は息をふきかえしたのだった。
その当座《とうざ》は、彼らも気まりがわるいと見えて、おとなしく神妙にしていたが、時間がたつに従って、元にもどっていったん悪運に乗るモレロは、
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