を出して置いたので、見に来てくれた訳。
 ところが武井さんの顔を見ると、地下物置が作りたくなり、武井さんも「それは必要だ」といってくれたので、急に話がまとまって建造にかかった。材料は物置をこわした。二軒のうち一軒は、萩原さんのものを買取ることにした。これ以外に柱二十本、トタン板十坪が入用。これは梅月さんに頼む。梅月さんも「この頃は穴掘りばかりやっているから掘ってあげましょう」といってくれ、すべてがとんとん拍子で、たった五日間で、二坪の壕舎が、鶏小屋の前に完成した。全くたいへん調子のよいことであり、これにて安心、衣類、蒲団、書籍その他を入れた。
 この間二週間ばかり、私は子供たちを手伝わせたりして、ずっと運搬整理などの力仕事をしたので、たいへん痩せたといわれた。
 もうその方は片づいたのであるが、まだ忘れものがあって、思いついてはまた入れている。
 日用品は誠に大切で、夜はしまって寝なければならず、朝には必要となるので、出したり入れたりの日課がふえた。
 昨十日昼間のB29、三百機来襲には、蒲団などを入れて、ふうふういった。これには目下不在中の同宿者たる中川[#八十勝]君と良太[#朝永]
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