やくおさまりたるもののごとし。
◯庭に月光白し。
 もう空襲もなく、静かなり。終戦するなどとは、あの頃全く思わざりしが……。
◯臥床中読みたるもの、左の如し
 一、子規著「仰臥漫録」その他
 二、寺田(寅彦)先生「地球物理学」
 三、Minute Mysteries
 四、江戸怪談小説
   怪談全書、英草帋
 五、「空間と時間」(途中)
 六、涙香著「白髪鬼」

 十一月二十日
 昨日渉外局発表によるに、左記諸氏、戦争犯罪人として収容せられし由(十七日巣鴨刑務所)
 荒木 貞夫  大将
 南  次郎  大将
 松井 石根  大将
 小磯 国昭  大将
 真崎 甚三郎 大将
 本庄  繁  大将(自決)
 松岡 洋右  氏
 白鳥 敏夫  氏
 鹿子木 員信 氏
 久原 房之助 氏
      外一名(計十一名)
 本庄大将は自決。

 十一月二十三日
◯きょうは晴彦[#長男]の誕生日。例により晴天なり。
◯野菜と魚の※[#「※」は「◯」の中に「公」、83−下−10]がとれて今日で三日目。魚の配給日が二日おくれて今日になったが、すずき一片が金十七円也。これではどうしても手が出ないと、う
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