い場所へ来た。われわれの善良なる同胞の住居が、君たちの海底都市工場のために、いかにひどく破壊せられているか、さあ、こっちを見たまえ」
オンドリは、僕をひっぱって、急ぎ足になった。――僕はいかなる光景を見たろうか。
険悪化《けんあくか》
魚人オンドリの声に、僕は彼の指す方を眺《なが》めた。
ああ、僕はその光景を一目見たとき、そっちへ目を向けたことを後悔《こうかい》した。それは悲惨《ひさん》きわまる光景だった。洞窟の中に、大きな崖《がけ》くずれが起こり、その土砂の下から数百数千の魚人が血だらけになって救《たす》けをもとめているのであった。そして天井から、にゅうと顔を出しているのは、まぎれもなく海底都市のボーリングの末端《まったん》をなす鋼鉄棒《こうてつぼう》だった。
「とつぜんあのとおり、大震動と共に、あのような金属棒がわれらの居住区を突きさしたのだ」
オンドリは叩きつけるような口調でいった。
「そこで天井はくずれる。たちまちわれらの同胞はあのとおり生き埋めになる。皮膚は破れ、肉はさけ、死する者数知れず、その救出《すくいだ》しにわれらは総力をあげているが、このとおりま
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